医王寺にある納骨堂・薬師堂瑠璃光殿
最近は、個人を埋葬する形態として、一般的なお墓ではなく納骨堂という形式を選ぶ方も増えています。
理由は様々なのですが、たとえば故郷を遠く離れてしまうと、遠方のお墓を維持するのは大変です。
お墓をきれいに保つためには、掃除や草引きなどもたびたび行わなければいけません。
そのような手間を省ける方法として、生活圏の中にある納骨堂に改葬しようという人が増えているようです。
また、あとをまつる家族に恵まれない方の場合に、このような施設で永代供養を望まれるケースもあります。
静岡県の島田市にある曹洞宗のお寺、医王寺もそのような納骨堂を建設しました。
この、医王寺堂内墓地「瑠璃光殿」は、宇治の平等院をデザインモチーフとしており、薬師堂の形態を取っています。
その内部には450個の納骨施設を備えています。
開創以来1千年近い歴史を持つといわれる医王寺は、「比丘尼の井戸」や「楠の古木」など長い歴史を偲ばせる史跡を備えた由緒あるお寺です。