今や葬儀のおよそ3割を占める家族葬
家族葬は、今や葬儀全体のおよそ3割を占めるようになっています。
インターネットが登場する30年ほど前までは、ことばすら存在しなかったことを考えると、せきを切ったような増え方をしたと言えます。
インターネットが登場する前から、人々の需要はずいぶんあったと推察されますが、実現するのは困難でした。
著名人が家族葬をおこなったという報道に接し、そうした葬儀形態があるということを初めて知ったという人も多かったでしょう。
それほど、一般の人々には手の届かないものでした。
実現するための方法がわからなかったからです。
インターネットの普及によって、そうした状況は一変しました。
人々は、葬儀の内情のようなものをごく短時間に、居ながらにして知ることができるようになり、その結果、家族葬が一般化したと言えます。
葬儀費用の不透明さが時に取り上げられることがあっても、なす術がなかった時代とは隔世の感があります。
葬儀形態が自由に選べる現在のこの状況を、十分生かしたいものです。